丘の街 - 「鍋ころがし」

昭和30年代の初めに、住宅公団(当時)の最初期の大型団地として丘陵の山や畑を切り拓いて作られた「あこがれの」街も50年を経てあっという間に新しく高層の集合住宅群に建て替えられていた。

丘陵の尾根にあたる高台に「団地」が出来、裾の通りに面しては個人商店や戸建て住宅用に土地が分譲され、多分農道であったところがバス通りにと整備される。

第一次の住人の引越しに合わせて、私鉄の駅が開業する。

駅から坂道を登ること十数分で山(?)の頂上に達する。現在もバス停の名前は「公団坂上」である。

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LEICA M5, NOKTON classic 35mm/1.4, ILFORD XP2


坂の頂上近くの、眺望絶景の猫の額ほどの公園のところに案内標識があった。

「鍋ころがし」
その昔、義経・弁慶がこの地にさしかかると、急坂に馬が脚をとられて危うく弁慶が落馬しそうになった。
そのとき、鞍のうしろにつけていた鍋の紐が切れて、鍋は崖の下に転がり落ちた。
爾来、この地を「鍋ころがし」といった。


地元近くに住んで40年、この呼び名を耳にしたことはないのだが。(笑)





バス通りに面した小さな公園から。山(?)裾から向こうの尾根までも住宅地で埋めつくされてしまった。
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通りに面した戸建て住宅は当時のデザインを彷彿させるものも健在である。後方は建て替えられた共同住宅棟。
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LEICA M5, Summicron(L) 50mm/2.0, ILFORD XP2

by kurakame | 2011-03-27 08:49 | M5 | Comments(2)
Commented by ramble-leica at 2011-03-27 14:39
やはり、フィルムは味がありますね・・・
スカットする描写ばかりじゃ味気なく、最近はフィルム消費に傾いています。
Commented by kurakame at 2011-03-27 17:00
ramble-leicaさん、相変わらずモノクロフィルムを詰めてご近所歩きです。
まだまだネガのスキャニング暗中模索状態で、皆さんのお作で勉強させていただいています。
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