memories③ - ’60、瀬戸内宇高フェリー

学生の頃からのネガが溢れてしまって、夏の1日、思い切って整理、大部分を廃棄することとした。
ふと、目にとまった、記憶が新鮮ないくつかのシーンを、夏の終わりの自分史のメモとして。
旧い写真ゆえ、カビ、キズ、退色等々はご容赦のほどを。


宇野-高松カーフェリー

’59年暮から’60にかけての駆け足西日本1周の旅の大きな目標は新旧の建築を「見狂って」(Mさんの言)歩くことであった。気が付くと、多くは丹下健三氏の、その数年以内に完成した新作が圧倒的に多かったが。

山陽道を東上して、四国にはどうしても観ておきたい丹下作品が高松(香川県庁舎)と今治(市庁舎、公会堂)にあった。

もちろん、本四連絡橋などは無い。JRの連絡船宇高航路(宇野-高松)とほぼ同じルートで民間の(といっても多分日通かどこかの大手)カーフェリーに乗って四国へ向う。

このフェリー、木造で、乗降は2枚の船板(厚い板)を渡してその上を通過する。係り員の誘導はあるものの、シロウト運転手には冷や汗モノではある。

運行中もごらんの通り、安全設備は何も無い、全て自己責任ということか。プロが大半を占めるこの時代であったからこそであろうか。


         デッキで一服のMさん。
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Canon L2, Serenar 35mm/2.8




宇高フェリーのスナップがもう少し出てきたので、ここでご披露しておこう。

     乗降用の船板が無造作においてある。
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     艦橋(?)の上のほうにも自由に昇り降りができた。上から見た我らがトヨペット・マスラーライン。お隣にはなつかしのルノー4CV。
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各写真はクリックでもう少し拡大します。

by kurakame | 2011-08-25 08:27 | Others | Comments(14)
Commented by bluebrops_angela at 2011-08-25 09:52
おはようございます。
夏の終わりの自分史のメモ・・ですか!!
モノクロのお写真 素敵ですね。遠近感がすごい!!
写真を見ると思い出が蘇りますよね。。。
Commented by kurakame at 2011-08-25 15:25
angelaさん、化石人類(!)の記録です。(笑)
今回と前回は、自分史でもあるのですが、時代の一つの記録でもあろうかと、ご紹介しました。
昆虫類苦手でパスさせていただきました。(笑)
突然変異はよくあることで、今回の放射能の影響とするのは早すぎるかもしれませんね。
Commented by getteng at 2011-08-25 16:06
kurakameさん、
このフェリ-は凄い!
全体像も見たかったですね。
この頃は自分で現像していたんですか?
Commented by kurakame at 2011-08-25 19:48
gettengさん、残念ながらフェリーの全景写真はありません。
広島から東上の途中なので、四国へ渡るのに尾道→今治あたりでもよさそうなのに、
宇野→高松に廻ったのは、たぶんフェリーのルートがあまり無かったのかもしれません。
現像は高校のころからやっていましたが、狭い下宿生活の大学時代はDP店だったと思います。
Commented by belage at 2011-08-25 23:20 x
素晴らしい一枚ですね。お若い時からいい写真撮られてますねぇ。
Commented by escribeme_yakko at 2011-08-26 03:31
ロードムービーを勝手に想像しながら。。。(@^^)/~~~
もっともっと続きが見たいです!!!
Commented by kurakame at 2011-08-26 07:39
belageさん、お恥ずかしい次第です。
学生の頃はカメラ1台、レンズ1本で、頑張っていました。
仕事の時代は、ほとんどが(仕事の)記録写真となり、進歩は止まったまま老人となってしまいました。(笑)
Commented by kurakame at 2011-08-26 07:43
yakkoさん、さすがに半世紀前、自身の記憶も曖昧になっています。ネガの多くも散逸(残念)。
続きは70年のメインランド1人旅。これもカラーが退色ですが、memoriesの続編はいずれ近いうちにと。
Commented by seibo616 at 2011-08-26 10:05
kurakameさん:こんにちは。
素晴らしいノンビリした航路が目に浮かびます。
しかし2本の桟橋を間違って転落した車もあるんでしょうか?
Commented by kurakame at 2011-08-26 10:24
seiboさん、おはようございます。
あまり転落事故は聞いていませんが、実際に係員の誘導で乗り込めば一応は安心ですね。
何しろクルマが少なくて、自家用車も珍しいほどの頃、全てがのびりムードです。
Commented by ramble-leica at 2011-08-26 11:20
いい雰囲気を・・・プロ世界のフォトで、すばらしい!
Commented by kurakame at 2011-08-26 14:07
ramble-leicaさん、半世紀も前の写真です。
当時としてはかなりのフィルムを消費した記憶があるのですが、
大部分が発掘不能です。(笑)
Commented by chiara at 2011-08-28 01:18 x
映画の1シーンのような・・・懐かしい車が。

あまり年代の違わない頃、私は、高校の修学旅行で宇高連絡船に乗ったのでした。
鷲羽山に登ってから船に乗り、高松も栗林公園など見ただけで、小豆島泊まり。
女子はたった4人しか参加しない淋しい修学旅行でした。
Commented by kurakame at 2011-08-28 07:54
chiaraさん、当時のクルマ事情の一端でもご紹介できればと。
この時は高松は香川県庁舎と栗林公園を見て、金毘羅さんから一路今治、松山に向ったと覚えています。
栗林公園は掬月亭がお目当てでした。
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