隣村散歩 - 住宅に埋まる丘の五重塔


高石神社の尾根(川崎市麻生区-前掲)の北側は一度急な傾斜での谷筋となり、その先はまた急な丘が続いている。高石の尾根の住宅の間から、北の丘を眺めると、この地では珍しく均整のとれたフォルムの五重の塔が望まれる。

屋根の勾配や軒の反りなどは、少なくとも江戸期以前の形式のように思われる。

こちらの丘も住宅がびっしりと建ち並んでいて、塔の丘のイメージの全景はなかなか撮り難い。

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Leica M9, Elmar-M 50mm/2.8







五重塔は香林寺(川崎市麻生区細山)である。尾根の北側がメインのアプローチであるが、近道をして南側から塔を目指す。

通りから住宅のあいだに時折見える五重の塔の方向に、やみくもに狭い急な坂道を辿る。柿畑をところどころに残して、このあたりまで住宅が建ち並ぶ。ついに、畑のあいだの長い階段になる。多分その先の森が香林寺であろう。

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階段を登りつめて、ふと振り返ると、最近実施された小田急沿線の大規模開発で、すっかり削り取られた丘陵の、わずかに残された十二神社の丘が遠くに見える。
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だいぶん近くに来たので塔は見えない。林の中の小道を分け入ってみると、畑が視界を開けてくれて、その先に目ざす塔が姿をみせていた。これで、香林寺の位置は確かなものとなった。
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2枚目以降、NOKTON 35mm/1.4SC

by kurakame | 2011-11-03 09:17 | M9 | Comments(6)
Commented by belage at 2011-11-03 09:36 x
ひゃ~、本当に五重塔が埋まってますよね(苦笑)これは御利益も
半減ですねぇ・・・
Commented by seibo616 at 2011-11-03 10:50
kurakameさん:こんにちは。
まさに武蔵野丘陵ですね、街中の五重の塔も面白いですね。
Commented by kurakame at 2011-11-03 17:17
belageさん、塔が見える丘の上から見下ろすと完全に住宅に埋没です。
かろうじて、九輪が空に抜けるアングルでした。
Commented by kurakame at 2011-11-03 17:19
seiboさん、昭和の中ごろまでは長閑な丘陵の中だった筈ですね。
もっとも、五重塔が建設されたのは昭和の終わりの頃だそうです。
Commented by chousan-drybox at 2011-11-03 20:43
細山の香林寺ですね。一度だけ正月に行って甘酒を振るまわれまし
た。このあたりから見える水道の塔が印象的なのですが、レンズを向け
ると住宅ばかりでシャッターを押せなくなります。(よく見ると左奥に見え
ますね^^)
この五重塔は禅の様式で国内唯一らしいですね。
Commented by kurakame at 2011-11-03 21:50
chousan-dryboxさん、香林寺はずいぶん昔に行ったことがあるきりでした。
昭和の終わりに、まったく新しく造られたということで、驚きでした。
ボクが訪れた昔は無かった五重塔です。
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