神護寺の高雄(前掲)から清滝川に沿って歩くと15分ほどで槇尾の西明寺に着く。ここも名刹で紅葉の名所であるが、まだ木々は色づき始めたばかり。さらに周山街道に出て15分ほどで栂尾(とがのお)に到着する。 <♪きょうと、とがのお こうざんじ・・>(「女ひとり - 永六輔 詩)の高山寺は、街道脇の山裾に静かに佇んでいる、筈であったが、観光バスのグループが次々に狭い裏参道の急坂を登ってくる。街道に出来た駐車場に近いせいで、裏参道を利用する人が圧倒的に多い。 優美で静寂の中にあった高山寺も、「古都京都の文化財」のひとつとして、世界遺産リストに登録されてからであろうか、ついにここも観光客で賑わってしまうようになった。 ちょっとだけ、ほんの数分回り道をして表参道から寺域に入る。こちらはいくらか静かで、団体さんはあまり見かけない。裏参道から国宝石水院の周辺を徘徊して、急いでバスに戻るパターンが多いのかも知れない。 鬱蒼とした杉の大樹のあいだを、まずは金堂に向う。 高山寺のさほど広くはない境内は山の中腹であるために、金堂、開山堂などの建物へは杉の老大樹の中の坂道や石段で参詣することになる。 もっとも高い場所にある金堂からの階段をゆっくりと降る参詣者たち。 杉木立の参道。 大きな一対の石灯篭と大きな正方形の敷石を斜めに配したこの参道も、まもなく黄色一色に染まる。
by kurakame
| 2011-11-18 09:03
| M9
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