雨の室生寺 - シャクナゲの金堂

例年大和の室生寺はゴルデンウイークの初めの頃に、シャクナゲが満開になって古刹の諸堂を彩ることでも有名である。

お隣の長谷寺の牡丹も同じ頃に満開となって、この季節は花見客で混雑するので、何となくシャクナゲの室生寺を訪れるのは見送っていた。

今年は春の季節がちょっと遅れていて、室生寺のシャクナゲもやや開花が遅くなっていることに期待して、
ゴルデンウイークの明けるのを待って出かけてみた。(5月7日)


はっきりしなかった今年の連休の天候であったが、この日は関西方面の気象情報は数日前から晴(!)。
ところが、当日の早朝になって、にわか雨があるかも知れないという情報に変わる。

新幹線が西に近付くにつれて、うす雲が拡がる。京都駅に着いたら近鉄線が信号機の故障で、特急や急行は運休。
やれやれ、わずかに動いている各駅停車で行けるところまで行くか。

結果、京都駅着から3時間を費やして室生口大野到着。
遅いランチを済ませて、お山に入ると同時にポツリポツリと雨。またたく間に雷鳴とともに本降り。


まあいいか、雨の室生寺もまた一興。

雨の室生寺 - シャクナゲの金堂_c0156404_8342690.jpg

Leica M9, Summilux-M 35mm/1.4 ASPH.








正面に金堂を仰ぎ見る参道の鎧坂。ここにも、ついに(!)安全上の配慮から手摺りが付けられていた。

大御所、土門拳を引き合いに出すまでも無く、鎧坂からの金堂はいつの季節も絵になったのだが。

ただし、実用的には、この自然石の蹴上げの高い階段では、われら高齢者には大変ありがたいことも確かなのだ。
階段の中央ではなくて金堂を見て右よりに、ステンレスでなくて丸太であったのがいくらかの救いか。

雨の室生寺 - シャクナゲの金堂_c0156404_8435731.jpg



シャクナゲはややピークを過ぎてはいたが、雨の金堂には良く似合っていた。

雨の室生寺 - シャクナゲの金堂_c0156404_845549.jpg



雨は断続的に強くなったり弱まったりしているが、にわか雨にしては一向に止む気配は無い。
観光客もお堂の軒の下を借りての雨宿り。写真どころではない、ああ。

雨の室生寺 - シャクナゲの金堂_c0156404_8484334.jpg

by kurakame | 2012-05-09 08:59 | M9
<< 雨の室生寺 - 五重塔 バルナックライカで街歩き - ... >>