彼岸の奈良から - 新薬師寺へ

元興寺極楽坊を早々に切り上げて、陽が回らないうちにと、新薬師寺に向かう。

奈良市街の東南隅に位置する新薬師寺へは、市内循環バスの便があるのだが、
あいにく元興寺あたりからはうまく利用できないルートで、2km弱の住宅街をてくてくと歩く。


新薬師寺、光明皇后が聖武帝の病気平癒を念じて創建されたという古刹であるが、平安期にかなり荒廃する。
かろうじて残った天平の、入母屋平屋の堂が現在の金堂である。

金堂内の十二神将と彼らに護られた薬師如来は大和古寺巡礼の目玉のひとつであることはご承知の通り。


およそ二昔前に訪れた時にはちょうど金堂の大修理中で、仮囲いの足場の間から拝観した記憶があるが、
どうやら、それ以降の整備のせいか、境内はすっかり小綺麗になって、
「静かな佇まいの萩の寺」の萩は探すほどしか見当たらず、それもまだ咲きはじめ程度。


萩にこだわっての今回の新薬師寺、強引に萩をからめて撮ってみる。

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Leica M9, Elmarit-M, 28mm/2.8








土 塀

和辻哲郎の時代にさかのぼるほどのこともなく、ボクらの学生時代、いやもっと最近まで、そう20年ほど前にも、
新薬師寺界隈の高畑とよばれる集落の小路にはそこそこに崩れかけた土塀が残って、独特の雰囲気があったものだが。

春日大社の神官の住まいがあったという高畑、志賀直哉の旧居もこの辺り。

昔からの郊外の住宅地であったのが、近年、当然のごとく瀟洒な住宅が立ち並んで、
崩れかかった土塀などにはもう、なかなか遭遇することが出来なくなっているのも時代のせいか。

大通りから、新薬師寺に向かう狭い路地にあった美しく印象的であった土塀は
すっかり現代風のオシャレな茶房に生まれ変わっていたりする。


かろうじて見つけた土塀、2景。

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by kurakame | 2012-09-26 07:25 | M MONO | Comments(4)
Commented by Imaipo at 2012-09-26 08:32 x
お早う御座います
白壁が綺麗ですね
京都はたまに出かけましたが奈良はあまり出かけてません
興味深く見学させていただいてます、ゆっくり一度見学して
見たい場所です。
Commented by kurakame at 2012-09-26 13:55
Imaipoさん、こんにちは。
金堂も、鎌倉期の鐘楼も白壁が美しくお化粧直しがなされていました。
また百年、千年と残していただきたいものです。
京都から近鉄特急で35分、機会を見てぜひどうぞ。
Commented by belage at 2012-09-26 17:13 x
まぁ、随分ときれいになりましたね。奈良は横移動が大変ですよね。
知らない道を歩くのも、これまた奈良の魅力かも、です。
Commented by kurakame at 2012-09-26 17:53
belageさん、こんにちは。
高畑へは市内循環バスが近くまであって、近鉄やJRの駅からは便利ですが、
おっしゃるように横移動は歩き専門(笑)、楽しみながら歩きます。
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