ライカ 0 復刻版がやってきた。

2001年から3年ほどかけて、ライカはヌル(0)ライカの復刻版を4000台製造した。

ヌル(0)ライカは、ライカのプロトタイプとして、1914年に3台製作されたウルライカに続いて、
1923-24年に31台がタイプⅠ、タイプⅡとして作られたが市販はされなかったようだ。


友人で画家のT君が、その復刻版を持っている。
なにしろ使用方法が厄介なので、あまり使っていないのだが、使って見ないかという。


ボクはバルナックをかなり使っているので、0シリーズの厄介さは何かで読んだことがあるのだが、
たぶん簡単に使えるだろうとたかをくくって、しばらく借り受けることにした。


どのように厄介なのか、で、撮影はできたのか?。  興味のある方は ↓ More 欄をクリック(!)。


取説はドイツ語と英語のパンフレット。
シャッターのセットがユニークなので、ここだけ日本語訳のプリントが付いていた。
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後方は1936年製のバルナックライカ Leica Ⅲa,Summaron35mm/3.5
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当時のライカはストラップ用のアイレットが無いので、立派な皮製のケース付。レンズは沈胴。
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Panasonic G1, GF1(クリックで画像拡大)






ヌル ライカ(ライカ 0)が試作されて2年後には、バルナックライカの最初のシリーズ 
A型が発売されているので、プロトタイプといってもそれほど変わったところは無いだろうと考えていたが、
いざ手にとってみると、やはり戸惑いがいっぱい出てきた。


フィルムの装填は、バルナックやM型の初期までは、カメラの底からなので、かなりの経験を必要とした。
今回の0シリーズでは、この方式に改良(?)されているので、バルナック遣いには問題はない。


シャッターの設定方法がユニークなものである。2、5、10、20、50の表示はシャッターのスリットの巾だという。
シャッタ-速度に換算すると、それぞれ1/500、1/200、1/100、1/50、1/20secに相当する。
これは覚えればいいが、その設定方法が変わっている。

フィルムを半分だけ巻き上げて(赤いポイントを合わせる)ダイヤルの外側のリングを押し下げながら回す。
所要の数字の小さな穴に下からピンが飛び出してくる。

残りの半分のフィルムを巻き上げてスタンバイ完了という次第だ。まあ、これもちょっとやってみれば、説明ほど難しくはない。


一番、気を付けなければならないのは、シャッターの巻き上げ巻き戻し。
必ずレンズキャップを填めておかないとスリットが開いたままに移動するのでフィルムが感光してしまうこと。

マニアルカメラを使ったことがある人の多くは、シャッターを押したらすぐフィルムを巻き上げるクセを付けているように思うが。
これがアウトだ。シャッターを切ったらおもむろにレンズキャップを填める。

次のシャッターに仮にスピ-ドを変更したいときには、半分巻き上げの儀式が待っているからだ。(笑)
指が覚えているクセはなかなか抜けない。よほど意識していないと、撮影中にこの失敗がかなり出てくる。

どうやら、シャッター速度優先で、なるべくシャッタースピードを変更しないで撮影を進めるほうがよさそうだ。

もう一つは、ファインダー。折りたたまれた1枚レンズだが、覗いて見ればあれっ、凄いピンボケだ。
あわてて取説を開いてみると、目から25cmほど離して、小さな像を見ることになっている。(2枚目、取説の女性がやっている!)。
これは現代のミラーレス機と同じ格好になる。
明るいところでの液晶画面より良く見えるがなにしろ像が小さい。視野率はかなりアバウトに違いない。(笑)

幸いに、アクセサリーシューがあるので、単独ファインダーを使用した方が無難だろう。


レンズは固定式の沈胴Leitz Anastigmat 50mm/3.5、3群4枚構成でマルチコーティングと、プロトタイプとは多少違っている。


能書きが長々と続いてしまったが、なんといっても100年近く前のカメラ、究極のアナログであることには間違いない。

作法を間違えないで、のんびりと撮れば、レンズは多少進化しているので充分に楽しめる筈だ。


とりあえず、ネガカラーフィルムを詰めて近所の駅前に出かけて1本を消化してみた。
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Leica 0, Leitz Anastigmat 50mm/3.5, Fujicolor 100 (クリックで画像拡大)
by kurakame | 2013-04-14 07:27 | Others | Comments(8)
Commented by Imaipo at 2013-04-14 08:32 x
お早うございます
いやー大変なカメラですね
シャッター速度から撮り終わったらレンズキャップを閉めるんですか
私には到底扱えないカメラです。
Commented by ヒューマン at 2013-04-14 09:33 x
おはようございます
カメラの原点なのですね。いや~驚きです。
見るだけでも手が震いますね
Commented by Pubcom156 at 2013-04-14 11:22
こんにちは
マニアにとっては本当に垂涎ものですね
儀式が必要なところが、もしかして良かったりするのかも知れませんね
Commented by kurakame at 2013-04-14 15:45
Imaipoさん、こんにちは。
珍しいカメラを手にすることができました。
シャッターを切るたびにレンズキャップをするという、超アナログです。(笑)
Commented by kurakame at 2013-04-14 15:48
ヒューマンさん、こんにちは。
まさに35mmカメラの原点の復刻です。
現在のデジカメからみれば、面倒な使い勝手ですが、
大型カメラ時代からの進化はこれで大変なことだったのでしょうね。
Commented by kurakame at 2013-04-14 15:49
Pubcomさん、こんにちは。
面白いチャンスに恵まれました。
バルナックにはかなり慣れているのですが、なかなかどうして、手ごわいところがあります。
Commented by chousan-drybox at 2013-04-14 21:56
バルナックもRもあまり見ないようにしていますが、魅力的なカメラですね。
アマチュアも山岳に大型カメラを担ぐ時代に、このコンパクトさの驚きは相当あったでしょうね。
写りもばっちり、良いものを見せていただきました。
Commented by kurakame at 2013-04-15 07:28
chousan-dryboxさん、こんにちは。
面白いアソビ道具がやってきました。(笑)
バルナックより心持小さく軽く、多少の面倒さはすぐ慣れそうな予感です。
フィルム2、3本も通せば、フルオートのデジに戻ったら面喰うかも知れません。
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