国宝石水院はその明恵が後鳥羽院より学問所として賜った建物で、 鎌倉時代のの住宅建築の様式が良く残されている貴重な遺構であるとされている。 明治22年に現在の金堂の東の位置から移設されたが、清滝川の渓谷を挟んで向山の眺望を楽しむ絶好の配置である。 南側の縁には、後鳥羽院の勅額「日出先照高山之寺」が掲げられている。 参道から右側に回り込むと石水院の門。 拝観受付を済ませて簡素な簀子の渡り廊下を進むと、石水院の建物に入る。 西側正面の広縁。ユニークな斜め格子と蟇股を通しての紅葉と初冬の陽光が眩しい。中央のシルエットは、善財童子像。 縁側を南側に回り込むと書院の正面は清滝川の谷越しの眺望が拡がる。 観光客はゆっくりと腰を落として紅葉の北山の雰囲気に浸ることが出来る。 建物の周囲は四方に濡れ縁が設けられて、開け放たれた蔀戸とともに開放的な和風建築の原型を感じられる。 東南隅に張り出した見事な楓の紅葉。 NEX-6, Vario-Tessar E 4/16-70 ZA OSS
by kurakame
| 2014-12-02 07:40
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