ご近所ズマロン - 小さな公園





ライカのレンズにはそれぞれのタイプによって名前が付けられている。

ズマロン (SUMMARON) は戦後初期からの35mm広角レンズで、今では押しも押されもせぬオールドレンズである。(More 参照)


このところ、そのズマロンの稀少版、当時では超広角の部類に入ってた28mm/5.6が
リニューアル復刻されて、ライカスズメたちにはちょっと話題になっている。


で、ボクのところの普通のSummaron 35mm/3.5は、フィルム専用みたいになって、たまに引っ張り出される程度だったが、
思い出して、そうだ新しいデジタルライカではどんな写りをするのだろうかと、晴れた日にご近所に出かけてみた。

あのころのレンズでは収差のせいも考えて、絞り開放はあまり使わずに、ある程度絞って使っていたが、
この日は思い切って開放f3.5でのトライ。


ちょっとだけ残されている松林から遠方の共同住宅を。
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通路際のベンチの落葉。
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苦手な逆光を敢えて。
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上を向けば、雑木もみごとに黄葉。
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Leica M(Typ262), Summaron(L) 35mm/3.5








ライカの広角レンズ(当時としては)、ズマロンSummaron 35mm/3.5)は
戦後すぐの1946年から1960年まで6万本から8万本が製造されたロングセラーレンズで、
中古価格もリーズナブルなものとなっている押しも押されもせぬオールドレンズである。

現代のカリカリレンズから比べると、全体に柔らかい描写であるが、ピントの芯はしっかりしていて、
今では、この個性的なイメージが珍重される向きも多いようだ。


ボクのズマロン35mm/3.5は、20年あまり前にバルナックのⅢf用にやって来た。

このちっちゃなレンズは、あの時代なのに鏡胴の仕上げも精密で、今も素晴らしい外観を保っている。


ただ、フレアー防止のためにも、このころのレンズにはレンズフードは必至だ。

一度撮影中に紛失して、松屋のフェアーでようやく入手したこの純正フードは2万円だったか。

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D600,Tamron 28-200. (このイメージもクリックで拡大します。)
by kurakame | 2016-12-08 07:02 | M(Typ262)
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