2016年 06月 06日 ( 1 )

火星接近の話題





5月31日に大接近した火星がメデイアなどでも話題になっていた。

午後9時ごろには南南東の空かなり低く、あたりでは群を抜いて明るく赤く輝いて見えているのが火星である。


地球の兄弟星である火星は地球の外側で太陽の周りを回っているので、
およそ2年2か月ごとに地球に近付くことになっている。

これが火星の大接近で、今年あたりはスーパーマーズ(Super Mars)などとも呼ばれたりしていた。


かつては地球に近くて謎の惑星でもあり、望遠鏡で見た火星の表面に筋状の模様が見えたとかで、
火星人が造った運河であろうかとも騒がれた。

ぼくたち天文少年も望遠鏡で接近時の火星を必死で眺めたが、
小さな望遠鏡ではただ褐色の小さな円盤が見えるだけで、模様などは何も見えなかった。

アマチュアのベテラン惑星ウオッチャーさんなどは、
20センチ、30センチの望遠鏡で素晴らしいスケッチをされていたが。


現在では無人探査機が火星表面に着陸して画像を送ってくれたり、
火星の上空からの詳細な写真から精密な火星地図も出来ていて、かつてのロマンはあっさりと消えてしまった。


火星は接近時はマイナス2等ぐらいに赤く輝いて夜空に目を惹くのだが、実は望遠鏡では大変見づらい星なのだ。

大きさは地球の半分ぐらい、月の倍ぐらいの直径があるが、接近時でも月までの距離の200倍もあるので、見かけの大きさは大変に小さい。

20センチぐらいの望遠鏡で200倍ぐらいで見ても、像は小さな円盤で地球の空気層の揺らぎでぼんやりとゆらゆらと揺れて見える。
根気よく眺め続けていると、時折空気層の関係からか瞬間くっきりと表面の模様が見えてくるが、また次の瞬間はゆらゆら。

ベテランたちは根気よく、これらの瞬間をとらえて美しいスケッチを残されていたのである。


一方、カメラとコンピューターの技術の進歩で、こんな火星(惑星)の表面もかなり鮮明に撮影することが可能となっているのだが、
特殊な機材が必要なので、にわか天文ファンにはとても無理。


20センチ天体望遠鏡の直焦点で接近中の火星を撮ってみたらどんなことになるのか、トライしてみた。

恒星はどんなに倍率を上げても点にしか写らない(もろもろのレンズ収差を抜きにして)が、さすがに火星は円盤状に写ってくれた。

あえてノートリミングM4/3サイズの画像である。何の面白味もないが。


撮影後、梅雨入り宣言の直後の晴れ間を利用して、200倍の眼視を楽しんだが公表できるほどのスケッチをとる元気はもう無かった。(笑)

c0156404_22512044.jpg

20cm自作反射望遠鏡(木辺ミラー)直焦点+GM5。1660mm /f 8.3, 1/800, ISO3200,WB6000K. 2016/06/05 21:16
by kurakame | 2016-06-06 07:03 | GM5 | Comments(6)