カテゴリ:M MONO( 334 )

奈良夕照 - 東大寺


やはり今年の紅葉はどこもいまひとつぱっとしないようだ。

週明け、やっと霜が降りたのが2日目と、長谷寺の参道のおばさんが言っていたが、これでは紅葉の前に枯葉になってしまったりする。


東京より30分ほど日暮れの遅い関西、日の入りまでまだ間がある時間に東大寺の戒壇堂から大仏殿にかけて、ちょっと歩いてみた。

    いつも、見事な紅葉を見せてくれるここのカエデも、1本がかろうじて真っ赤に染まってはいたが、葉の数はかなり少なくなっていた。
c0156404_7551280.jpg

Leica M9, NOKTON classic 35mm/1.4 SC


More(今年の秋を象徴するように)
by kurakame | 2011-11-24 08:04 | M MONO | Comments(8)

栂尾高山寺 - 石水院の周辺

栂尾高山寺 (とがのおこうざんじ)、前掲で「女ひとり」の高山寺としてしまって、肝心のところを飛ばしてしまった。

高山寺はいうまでも無く、鳥獣戯画の残された寺であり、鎌倉期に明恵上人により再興された名刹である。高山寺を再興した僧明恵については、白洲正子の名著によって詳しく紹介されることになるが、最近ではカメラのC社のCMにまで登場するようになった。曰く、「花の西行、月の明恵」云々。

山里の小さな寺であるが、鳥獣戯画をはじめ、国宝重文の美術品も多く残され、なかでも白眉は国宝「石水院」であろう。

縁あって、半世紀前(!)の学生のころ、石水院の実測のため10日あまりだったかここに泊めていただいたことがあり、数年に1度はここを訪れたくなるのである。( ↓ More欄参照)


庫裏から続く渡り廊下で連なっている石水院であるが、今回はバスツアーの人たちで狭い玄関が渋滞(!)していたので、内部拝観はあきらめて、周辺の景色を2葉だけ。


      玄関前から、こけら葺入母屋造の石水院を望む。遠景の山もまもなく黄葉を迎えるだろう。
c0156404_8233981.jpg


      柔らかなカーブの白壁の塀に沿って降るのは狭い裏参道。コチラのほうがバス停に近い。
c0156404_8235935.jpg



More(memories - 高山寺石水院1958)
by kurakame | 2011-11-19 09:12 | M MONO | Comments(6)

洛西栂尾 - 高山寺参道


神護寺の高雄(前掲)から清滝川に沿って歩くと15分ほどで槇尾の西明寺に着く。ここも名刹で紅葉の名所であるが、まだ木々は色づき始めたばかり。さらに周山街道に出て15分ほどで栂尾(とがのお)に到着する。

<♪きょうと、とがのお こうざんじ・・>(「女ひとり - 永六輔 詩)の高山寺は、街道脇の山裾に静かに佇んでいる、筈であったが、観光バスのグループが次々に狭い裏参道の急坂を登ってくる。街道に出来た駐車場に近いせいで、裏参道を利用する人が圧倒的に多い。


優美で静寂の中にあった高山寺も、「古都京都の文化財」のひとつとして、世界遺産リストに登録されてからであろうか、ついにここも観光客で賑わってしまうようになった。

ちょっとだけ、ほんの数分回り道をして表参道から寺域に入る。こちらはいくらか静かで、団体さんはあまり見かけない。裏参道から国宝石水院の周辺を徘徊して、急いでバスに戻るパターンが多いのかも知れない。


            鬱蒼とした杉の大樹のあいだを、まずは金堂に向う。

c0156404_8431463.jpg

Leica M9, Elmarit-M 28mm/2.8


More(高山寺の表参道)
by kurakame | 2011-11-18 09:03 | M MONO | Comments(8)

紅の高雄山神護寺金堂


高雄山神護寺、平安期の創建、最澄や空海もここで活躍した時期があったという名刹である。再度の災害でほぼ壊滅状態にあった寺域を再興したのは、かの豪僧文覚で、後白河法皇の勅許を得、頼朝の援助もあっての往時以上の復興であったという。

文覚西行との浅からぬ因縁も語り伝えられる怪僧であるが、ここ神護寺に西行が訪ねる一幕も思い起こされる境内もいま紅葉に包まれての秋本番を迎えていた。


一段と高い位置に鎮座する金堂、本尊は木造薬師如来である。神護寺には、数多くの国宝、重文が残されているが、中でもここの薬師如来と、絹本着色の伝源頼朝像は歴史の教科書にも登場する傑作とされている。


  またまた石段を登って金堂に達することになる。この周辺の深紅の楓の紅葉はいつ来ても美しい。
c0156404_8141635.jpg
c0156404_8143139.jpg
c0156404_8144638.jpg

Leica M9, Elmar-M 50mm/2.8

by kurakame | 2011-11-16 08:18 | M MONO | Comments(8)

洛西高雄、神護寺の紅葉

旧き都の西北、高雄、槇尾、栂尾を三尾として名刹神護寺、西明寺、高山寺を擁する聖地であるが、京の紅葉の名所であることは周知のこと。

高雄神護寺の紅葉は、京都のそれに先んじて、およそ1週間ほど早いのが特徴であるらしい。

情報によれば今年も12日ごろから見頃であるということで、数年ぶりに足を向けてみる。結果は、もう少し(!)というところか、あるいは夏の酷暑のせいか、紅葉と枯葉が同時進行のような印象であった。

土日を外しての上洛であったが、当然多くの観光客、カメラ愛好家で、賑やかなことではあった。シニアのグループの中にあって、かなり目についた若い人たちはほとんどが中国語を話すグループであったこと。記念写真を撮るときに、皆さん「イー・アル・サン」でシャッターを押す。(11月14日)


長い石段を、老人は気息奄々と登りつめると、漸く、いつもの年と同じように一段と色鮮やかな紅葉に飾られて楼門が姿を見せる。

c0156404_1792210.jpg
c0156404_1793222.jpg
c0156404_1794536.jpg

leica M9, Elmarit-M 28mm/2.8(1枚目)、Distagon 18mm/4(2、3枚目)


More(長い石段の途中で・・)
by kurakame | 2011-11-15 09:53 | M MONO | Comments(4)

夕暮れ刻のNOKTON 50mm/1.1


ぽかぽか陽気の11月の、突然の冷たい雨の夕刻、ちょっと近くのショッピングの書店に出かける。この日のお供は、件のNOKTON 50mm/1.1(前掲)をデジタルに付けて。

デジタルカメラの進化に伴い、ズーム全盛とともに高感度はカメラにまかせて、大口径レンズは専ら絞り全開付近のピントの範囲(被写界深度)の浅さに興味が集中することとなる。


NOKTON、往時の名門Voigtlander(フォクトレンダー、正確には a に発音記号が付く)の商標を継ぐ国産コシナ社製。同社では35mmフルサイズの、この50mm/1.1の他に35mm/1.2、それに加えてM4/3用の25mm/0.95の優秀な大口径レンズを発売中である。

本家ライカ社ではNoctilux 50mm/0.95という銘玉が有名だが、ぼくなどには、おいそれと手の出る価格ではない。(笑)


歩行者デッキがグランドレベルのバス・タクシー乗り場の上階になっているので、まるで地階のようなショッピングビルの出入り口(このビルでは地階と呼んでいる)。左上方からは薄暮の自然光が吹き抜けから落ちている。

c0156404_8475161.jpg

Leica M9, NOKTON 50mm/1.1


More(タクシー乗り場の通路では)
by kurakame | 2011-11-13 09:05 | M MONO | Comments(6)

銀座ウオッチング - マリオンの通り抜け

しばらく銀座に足を向けない間に、あちらこちらが様変わり。

話題の有楽町マリオン、もう、昔の日劇、朝日新聞という説明のほうが通じない時代になりつつある。西武のあとがルミネに変わり、阪急も大きく模様替えが先月相次いでオープンした。


週日の午後、「通り抜け」通路を通り抜けてみた。中味にはあまり用が無い。半月が経ち、ここではあまり変わり映えはみてとれなかったが、見慣れたような「顔」がずらり。

c0156404_7575257.jpg

Leica M9, Elmar-M 50mm/2.8


More(阪急メンズ と ルミネ有楽町)
by kurakame | 2011-11-09 08:08 | M MONO | Comments(8)

生田緑地の秋 - 季節の終わりの薔薇


多摩丘陵の黄葉もまだまだ先のようなので、民家園から1km弱の「生田緑地ばら苑」に立ち寄ってみる。

遊園地の閉園に伴って、ばら苑のみが川崎市によって引き継がれて、春と秋のシーズンのみ公開されているのが「生田緑地ばら苑」である。


この秋の公開日も終わりにちかく、さすがの妖艶な花々もクローズアップに耐えるものを探すのは至難の業ではあった。(11月6日まで)

c0156404_17325632.jpg
c0156404_1733625.jpg

Leica M9, Tele-Elmarit (2nd) 90mm/2.8

by kurakame | 2011-11-07 07:40 | M MONO | Comments(6)

生田緑地の秋 - 民家園の周辺散策


多摩丘陵の一部が比較的良く残されている生田緑地。何時もの日本民家園の周辺の山道を歩いてみる。この日のお供は90mm1本。

都市型気候のせいであろうか、この辺りの丘陵の雑木林の黄葉はあまりはっきりとは進行しないようだ。移設古民家を見下ろす丘の上からも、だだ1本の紅葉が眼に入るのみ。

c0156404_7471114.jpg



合掌造りの古民家をバックに、午後の日を浴びた柿の実が辛うじて、秋の季節を演出しているかのよう。

c0156404_7501976.jpg

Leica M9, Tele-Elmarit (2nd) 90mm/2.8

by kurakame | 2011-11-06 07:54 | M MONO | Comments(8)

南嶺山香林寺 - 昭和の伽藍

承前。雑木林を巡る小路を辿ってようやくにして五重塔に到着。塔の周りは一面の墓地で、境内の最も高い位置にある。そここにある案内板などによると、香林寺の縁起はおよそ次のようであった。

南嶺山香林寺、臨済宗建長寺派。1525年の創建、文政の火災、関東大震災で大きな被害を受ける。

戦後、昭和の中頃からの近郷住宅地の開発に伴う土地区画整理により、墓地を香林寺に集約し、境内の大規模な整理、伽藍の改築が始まる。昭和53年には墓地移転を供養のために、鐘楼を建設。昭和62年には境内整備事業の最後に、区画整理完成を記念して五重塔が建設された。

なんと、復元ではなく新たに建設された昭和の五重塔であった。


遥かに住宅地を見下ろす高台に、これも昭和の鐘楼がある。
大晦日、谷を越え、丘を伝って、近郷近在に(わが家にも)聞こえていた除夜の鐘はここからであった。

c0156404_8414534.jpg

Leica M9, NOKTON classic 35mm/1.4SC


More(五重塔と三十三観音)
by kurakame | 2011-11-04 09:06 | M MONO | Comments(12)