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夏の終わりの皇居東御苑

皇居東御苑の三の丸尚蔵館に「小粋な日本画 - 近代画帖の美」なる小さな展示を観に行った。

三の丸尚蔵館は、皇室所蔵であった美術品などを収蔵、展示しているのだが、今回の展示は、明治から昭和にかけての、超一流と称される日本画家たちによる、画帖である。

画帖とは、数名から十数名の画家たちの小品を1冊に製本した作品集で、今回の展示品はいずれも皇室のために制作された貴重な作品群である。


残暑の昼日中、訪れるひとも少なく、ゆっくりと観賞して、しばらく振りの東御苑に足を踏み入れるも、日陰も少なく、百人番屋(More)から、急いで大手門に引き返す。


      同心番屋前の旧江戸城石垣を見る。
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Leica M8, Elmarit-M 28mm/2.8, UV/IR


More(百人番屋と大手町のビル群)
by kurakame | 2011-08-31 08:31 | Comments(8)

晩い夏の丸の内仲通りで


都心にゲリラ豪雨の襲うちょっと前の、「8月の秋雨前線」の晴れ間の丸の内仲通りである。

ランチタイムが始まろうかという週日の午後であったが、何故か閑散。一組の夏休みの家族連れが目についたオシャレ仲通り。

丸の内の「三菱村」の超高層化がほぼ完了して、並木の仲通りは著名なブティックやカフェが第1級のと云っていいほどの美しい通りになったが、どうも、整い過ぎて絵になり難い感が無きにしもあらず。

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Leica M8, Elmariti-M 28mm/2.8, UV/IR


More(丸ビルと仲通り、BWバージョン)
by kurakame | 2011-08-29 08:31 | Comments(8)

秋雨前線

「秋の長雨」の季節は通常9月の中、下旬だと思っている。

北(オホーツク)の高気圧と南(太平洋)の高気圧が勢力争いをして、梅雨前線が停滞し、南の高気圧が優勢になって日本列島を制圧すると梅雨が明けて夏がくる。

秋口になって、南の高気圧が弱ってくると、こんどは涼しい北の高気圧が張り出してくる。梅雨前線に対して秋雨前線と呼ばれている。これが「秋の長雨」である。


8月だというのに、今、この前線が停滞して、ぐずついた天候が続いている。メイアではいつのまにか秋雨前線という言葉が使われている。

昨夕、関東地方でもゲリラ豪雨に見舞われた。不安定な前線を南からの湿気が刺激したのだという。梅雨末期の集中豪雨にも似た現象であった。


「秋の長雨」でいつもは人通りの多い私鉄駅前の静かな時間。

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Leica M8, NOKTON classic 35mm/1.4, UV/IR

by kurakame | 2011-08-27 07:55 | Comments(8)

memories③ - ’60、瀬戸内宇高フェリー

学生の頃からのネガが溢れてしまって、夏の1日、思い切って整理、大部分を廃棄することとした。
ふと、目にとまった、記憶が新鮮ないくつかのシーンを、夏の終わりの自分史のメモとして。
旧い写真ゆえ、カビ、キズ、退色等々はご容赦のほどを。


宇野-高松カーフェリー

’59年暮から’60にかけての駆け足西日本1周の旅の大きな目標は新旧の建築を「見狂って」(Mさんの言)歩くことであった。気が付くと、多くは丹下健三氏の、その数年以内に完成した新作が圧倒的に多かったが。

山陽道を東上して、四国にはどうしても観ておきたい丹下作品が高松(香川県庁舎)と今治(市庁舎、公会堂)にあった。

もちろん、本四連絡橋などは無い。JRの連絡船宇高航路(宇野-高松)とほぼ同じルートで民間の(といっても多分日通かどこかの大手)カーフェリーに乗って四国へ向う。

このフェリー、木造で、乗降は2枚の船板(厚い板)を渡してその上を通過する。係り員の誘導はあるものの、シロウト運転手には冷や汗モノではある。

運行中もごらんの通り、安全設備は何も無い、全て自己責任ということか。プロが大半を占めるこの時代であったからこそであろうか。


         デッキで一服のMさん。
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Canon L2, Serenar 35mm/2.8


More(’60年新春のフェリー)
by kurakame | 2011-08-25 08:27 | Others | Comments(14)

memories② - ’59年、国道9号線

学生の頃からのネガが溢れてしまって、夏の1日、思い切って整理、大部分を廃棄することとした。
ふと、目にとまった、記憶が新鮮ないくつかのシーンを、夏の終わりの自分史のメモとして。
旧い写真ゆえ、カビ、キズ、退色等々はご容赦のほどを。


’59年12月、国道9号線で

先輩のMさんが大学院の都市計画専攻に進学したことで、クルマで日本1周しながら都市と建築の観て歩きを計画された。幸い、友人のツテで、トヨタさんから中古のライトバンを無償で貸与していただき、Mさんのアルバイトの設計報酬を資金としての冬休みの旅であった。

当時、クルマもまだまだ少なく、学生でライセンスを持っているものもわずかということで、ペーパードライバー同然のkurakame青年は、後半の西日本に同行させていただいた。(概要は↓More欄で)
当時、高速道路は皆無、1号線の東海道でさえ、一部は未舗装の道路状況であった。

年末の兵庫県北部の国道9号線である。故障が修理できるわけでもないのに、一行はツナギの作業衣などを持ち込んで格好をつけていた。

このときは、なんの故障かは覚えていないが、そのちょっと前に落輪して通りかかりの定期便のトラックに引っぱって貰った記憶がある。すれ違いも一苦労の狭い国道である。


これから峠を越えて日本海側に出る、ちょっと手前。「気をつけて行けよ」とトラックの運転手に励まされた。
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Canon L2, Serenar 35mm/2.8. *(プリントからのスキャン)


More(’59年、冬休みの西日本1周)
by kurakame | 2011-08-23 08:48 | Others | Comments(6)

memories ① -’62年、浄瑠璃寺

学生の頃からのネガが溢れてしまって、夏の1日、思い切って整理、大部分を廃棄することとした。
ふと、目に止まった、記憶が鮮明ないくつかのシーンを、夏の終わりに自分史のメモとして。
旧い写真ゆえ、カビ、キズ、退色等々はご容赦のほどを。


浄瑠璃寺

奈良郊外、当尾の里の浄瑠璃寺は九体阿弥陀堂形式を残す現存唯一の寺で、別名を九体寺とも呼ぶ。
和辻哲郎の古寺巡礼や、土門拳の写真に刺激されて、平安後期のこの名刹へも学生の頃から何度か足を運んだ。

当時は、路線バスの九体寺口という停留所から畑や林の中を30分以上も歩いて、鄙びた古寺に辿りついたものだ。

訪れる人も稀なほどに静まり返った境内の浄土池などはかなり自然のままの風情が阿弥陀堂の美しい形を映していた。

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Canon L2, Serenar 35mm/2.8


More(数年前に訪れた浄瑠璃寺)
by kurakame | 2011-08-21 08:49 | Others | Comments(8)

銀座ウオッチング - 横丁夕景


縦横に整然と区画されている銀座の通りであるが、大通り以外の通りは何と呼べばいいのか、「裏通り」何か寂しい、「横丁」にしては広過ぎる。

大通りに面する角地は大型のビルの側面になったり、大通りから1本裏側はもう大抵は大型ビルの裏側になったりして、表情も様々だ。


画面左側の黒いビルは晴海通りに面するGIORGIO ARMANI。

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Leica M8, Super Wide-Heliar 15mm/4.5


More(晴海通りのアルマーニ)
by kurakame | 2011-08-19 08:55 | Comments(4)

銀座ウオッチング - メゾン・エルメス



外堀通りと並木通りとのあいだの、やや狭い通りが「ソニー通り」と呼ばれている。ご存知、数寄屋橋交差点のソニービルのすぐ裏側にあたる所為だ。

ソニービルとこの通りを挟んで建てられた「メゾン・エルメス」は晴海通りに面した間口はあまり広くはないが、ソニー通りに面した奥行きはかなり長い。

いうまでもなく、ブティックエルメスの東京旗艦店が入っている。

そのソニー通り側の大きな壁は、そのほとんどが特殊なガラスブロックで覆われていて壮観である。


やや日没が早くなってきた夕暮れ刻、ビルの上部は夕陽に照らされて、谷間の通りとの明暗差は相当なものとなる。どのような写りをするのか、ワイドレンズでトライしてみる。
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Leica M8, Super Wide-Heliar 15mm/4.5


More(晴海通り)
by kurakame | 2011-08-17 08:33 | Comments(6)

銀座ウオッチング - 四丁目夕色


めずらしくデジイチ担いで、グループ撮影行やら奈良日帰りやらとあたふたとした消夏法(?)。
で、しばらくぶり(2週間?)の銀座ウオッチング。お供はM8と平常のスタイルに戻る。

お盆を控えた週末のアフターファイブ、少しだけ夕暮れが早くなってきた交差点も、家路を急ぐ人、これから買い物に出かける人、待ち合わせの人・・・、かなりの慌ただしさである。


ワイドレンズ遊びが日常となって、たまに50mm相当レンズを付けると、視野はもう、望遠のイメージに思えたりする。絞りを開けて、浅いピントを楽しんでみる。

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Leica M8, NOKTON classic 35mm/1.4


More(和光)
by kurakame | 2011-08-15 08:23 | Comments(6)

あきしののみてら - 秋篠寺



近鉄の大和西大寺駅の北西、田園の中の小さな里に囲まれた林の中に秋篠寺はあった。半世紀あまり昔のことである。畑のあいだの道をのんびりと歩いていくと20分足らずでこの静かな寺に到着する。

寺の近くに競輪場が出来た衝撃は、京都タワーの比ではないように、当時学生であったボクたちには思えたものだ。
今、この道の両側は住宅を中心とする近郊都市に変貌して、競輪場もあるのだがその存在感は都市化の波に飲み込まれてしまっているように見えた。


東門の前はクルマが交互通行しなければならないようなクランクの狭い道路で、昔ながらの民家もここは半世紀前とまったく同様で、この門から秋篠寺の境内に入って行く。

多くの大和の寺がそうであったように、平安末から鎌倉にかけての兵火に見舞われて、今、この本堂は鎌倉期に修復された旧の講堂である。この中に人気バツグンのといっては申し訳ないかも知れないが、かの伎芸天像が、他の仏像たちとともに静かに佇んでいらっしゃる。


贅肉(あまりじし)なき肉置(ししおき)の婀娜(たをやか)に
み面(も)もみ腰もただうつつなし  - 吉野秀雄



真夏の週日の午後、子供連れの若い家族一組だけの静かな秋篠であった。
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D700, PC-NIKKOR 28mm/3.5


More(アプローチ)
by kurakame | 2011-08-13 09:12 | Comments(2)