<   2016年 10月 ( 19 )   > この月の画像一覧

大和路十月 - 飛鳥の甍、元興寺





奈良町を訪れたら当然のごとく元興寺(がんごうじ)を訪ねる。

元興寺は、平城遷都とともに飛鳥寺が移転したものとされている。

盛時は南都七大寺に数えられ、境内地の広さは東大寺に次ぐものであったようだが、
何回かの戦火をはじめとする時代の趨勢に取り残されて、いまや街中にひっそりと飛鳥の姿を留めている。


国宝、極楽堂とそれに連なる国宝、禅堂の屋根瓦の一部は飛鳥寺のものだという。


萩が過ぎて、石仏群の桔梗も終わった静かな境内の元興寺であった。(小ブログはこちら


禅堂(手前)と極楽堂(奥)。色の違った瓦が飛鳥寺のものか。
c0156404_20321659.jpg


石仏群の多くは禅堂のほうを向いているので、建物とともに撮ると石仏は後ろ向き。
c0156404_10114753.jpg

c0156404_10102477.jpg


睡蓮鉢と石仏。ちょっとやり過ぎだなあ。(笑)
c0156404_10123978.jpg


遠景は高円山かな。
c0156404_10125862.jpg

Leica T, Carl Zeiss Distagon 1:4/18 ZM

by kurakame | 2016-10-30 07:07 | Comments(8)

大和路十月 - 奈良町徘徊②





奈良町は町名ではない。地図でみると、東西約400m南北約700mほどの地域に残る古い街並みである。

古くからの名店や老舗も残る中で、近年は町家を改造して若い人たち向きのブティックや飲食店も増えて、
独特の街並みを形成しながら人気の観光スポットとなっている。


カメラ1台、単焦点レンズ1本は奈良歩きでも踏襲される。
今回は18mmレンズ、フルサイズ換算27mm相当画角の(今では)準広角である。

日帰りとはいえ長躯(?)関西まで来たのだから、念のため35mmをもう一本持参はしたが出番は無かった。
見る目の画角が替わると、どうも上手く対応できないのである。


現在奈良の古寺を含めたあちらこちらの観光名所などでは古都祝奈良(ことほぐなら)という
現代アートのインスタレーションなどが行われている。
c0156404_10205516.jpg

c0156404_10212538.jpg


奈良町のランドマークとも云われている老舗の漢方薬店。
c0156404_10214613.jpg


落ちついた町家が、この街の元の姿だったのだろう。
c0156404_1022776.jpg


現代風の店。
c0156404_10223283.jpg


こんなところもあった。奈良町落語館。
c0156404_10225094.jpg

Leica T, Carl zeiss Distagon 1:4/18 ZM, High Contrast Monochrome JPEG.
by kurakame | 2016-10-28 07:17 | Comments(4)

大和路十月 - 奈良町徘徊①





大和路1日歩きの午後からは市内に出て定番の奈良町ぶらり。

猿沢池の南側に拡がるレトロな街並みの奈良町は、もとは元興寺の境内地であったというが、
古い商店や住宅の中にどんどん新しいショップが増えて独特の雰囲気で人気満開である。


ここに来る度に、新しい店が生まれ、古い建物が改築されて、また新鮮な奈良町に同化するさまを見るのもまた、楽しい。


およそ1時間、あいかわず無目的に街中を歩きながらのモノクロームショット。

どれを採るか、どれを捨てるか、歩いた順に2回に分けての紹介としよう。


近鉄奈良駅から東向商店街のアーケードを抜け、三条通りをつききって再びアーケードの餅飯殿通りをまっすぐに進むと奈良町に出る。


餅飯殿商店街の途中で、オンエアー中の地元FM局を発見。
c0156404_10534511.jpg


奥行きの長い町家の断面。
c0156404_1054238.jpg


老舗。
c0156404_10545593.jpg


関西では駐車場をモータープールという。
c0156404_10551131.jpg


モダーンなショップに生まれ変わるところも多い。
c0156404_1055353.jpg


身代わり猿。
c0156404_10555777.jpg

Leica T, Carl Zeiss Distagon 1:4/18 ZM, High Contrast Monochrome JPEG.
by kurakame | 2016-10-27 07:38 | Comments(6)

大和路十月 - 天平の甍、唐招提寺





唐招提寺の印象は、数々の伽藍はさておいて、松林である。

かつては、南大門から正面の金堂を眺めると広い参道の両側に松の大木が生い茂って、雄大な金堂の屋根の両端は見えないほどであった。


戦後の何時頃だったか、これらの松は台風によって大きな被害を受けて、以降、南大門からの金堂は裸のままのように見えてきた。

最近になってようやく、境内の松はかなりの大きさにまで成長してきたようだ。


大正初期の和辻哲郎も、昭和の堀辰雄もこの寺の松林について書き記している。


今回は、ワイド画面での金堂周辺である。

めずらしく、ツアーバスが1台も来ていない静かな境内であった。
c0156404_8311975.jpg


7年前に解体修理が完成した金堂のエンタシスの列柱。
c0156404_92276.jpg


平城宮から移築されたという講堂の甍も美しい。
c0156404_8333878.jpg


寄棟屋根の短辺三角形も正面に負けずに美しい金堂と松林。
c0156404_8335813.jpg

c0156404_14451631.jpg

Leica T, Carl Zeiss Distagon 1:4/18 ZM
by kurakame | 2016-10-25 07:17 | Comments(4)

大和路十月 - 西ノ京





十月も下旬に入るというのに、夏日の快晴に誘われて奈良に向かった。


堀辰雄が作品構想の意味もあって奈良に3週間滞在したのは、
実に太平洋戦争開戦の2か月前の昭和16年10月10日からであった。

その奈良の日々を奥さんに書き送った手紙が、短編「十月」に収められている。


ふと、その「十月」が脳裏をよぎっての奈良であるが、こちらは1日である。


とくに目的地を決めていなかったが、
特急の時刻をちょっと過ぎた近鉄京都駅から次の急行に乗ったら西ノ京にも停車するというので、そこに下車することにした。


西ノ京は、改築工事連続のちょっとケバケバ薬師寺を今回はパスして、のんびりと唐招提寺に向かう。


この道は、いつ来ても楽しい。堀辰雄は古びた土塀に気をとられているが、これは後の作品に結実する。

ぼくは土塀とともに松並木も好きだ。半世紀を過ぎてもイメージはあまり変わらない気がする。

c0156404_9501194.jpg


この辺りも薬師寺の塔頭であろうか。
c0156404_9502946.jpg


松並木は昔からあまり変わらないように思える。
c0156404_9504621.jpg

c0156404_951519.jpg


民家の土塀。
c0156404_9512817.jpg


唐招提寺の門前も印象は昔のままだ。
c0156404_9514566.jpg

Leica T, Carl Zeiss Distagon 1:4/18 ZM
by kurakame | 2016-10-23 07:33 | Comments(8)

ご近所駅前散歩 - バスターミナル






急行停車駅、支線分岐駅、駅周辺は川崎副都心といわれるほどに開発は進んできたが。

何と言っても狭い範囲でのこと、おまけに興味をそそるイメージがかなり限られていることから、いきおい同じような場所になる。


いつものバスターミナル。APS-Cに35mmレンズはフルサイズ換算52.5mm、いわゆる標準レンズの画角に近い。

ワイド系を振り回していると、標準画角は中望遠の気分になったりする。

c0156404_1025271.jpg

c0156404_1032736.jpg

c0156404_1035649.jpg

Leica T, Voigtlander NOKTON Classic 35mm/1.4, High Contrast Monochrome JPEG
by kurakame | 2016-10-21 07:11 | Comments(4)

ご近所駅前散歩 - KFC






この辺りの私鉄の駅も、いつのまにか改良されてバリアフリー、線路上の建屋内の自由通路になっている。

この駅も近隣では大型駅であるから、改札口を備えた広い自由通路も人通りはかなり多い。

c0156404_9581435.jpg



タイトルのKFC,云わずと知れたカーネルおじさんのケンタッキーフライドチキン。

大阪万博再び、なんて話を聞くと大昔のちょっとした記憶が甦ってくる。


70年大阪万博の年の春、アトリエ事務所のボスがハワイ大学のビジティングプロフェッサーとして
ホノルルに滞在したときに、雑用係としてくっついて行った。

その帰りにメインランドへの一人旅。サンフランシスコで立ち寄ったKFCが初めての味で気にいっていたのだが、
それが、夏の万博会場に日本初上陸。大混雑の会場で再会、なんだか非常に懐かしく思えたものだった。


今ではどこでも出会うファストフード店、この駅にもカーネルおじさんは立っている。

c0156404_107620.jpg

c0156404_1075939.jpg

Leica T, Voigtlander NOKTON Classic 35mm/1.4, High Contrast Monochrome JPEG

by kurakame | 2016-10-20 07:02 | Comments(4)

ご近所駅前散歩 - プラットホームで





ご近所散歩は駅の中から。よく利用するご近所駅である。

急行停車駅で支線分岐駅でもあるので、様々な時間に多くの列車が通過停車するので、ホームで眺めていてもなかなか飽きない。


ラッシュ時以外では、特急ロマンスカーも停車する。新宿から20分。

この日は、NOKTON Classic 35mm/1.4であった。

c0156404_143278.jpg

c0156404_1433251.jpg

c0156404_1435740.jpg

Leica T, Voigtlander NOKTON Classic 35mm/1.4. High Contrast Monochrome JPEG

by kurakame | 2016-10-19 07:00 | Comments(4)

雨上がりの朝 - 月齢16.9





夜来の雨があがって、急に青空が広がってきた朝。

西の空にはちょっとだけ茜がかった残り雲の上に満月過ぎの月がまだ明るく輝いていた。


これだけ夜が明けてしまうと、たぶんもう、「有明の月」のイメージではないのだろうが。


月例16.9の朝、10月18日06時20分。

c0156404_7334572.jpg

Leica T, Tele-Elmarit 1:2.8/90
by kurakame | 2016-10-18 07:35 | Comments(2)

日本民家園 - 今年も世界遺産五箇山がやってきた






いつもの生田緑地の川崎市立日本民家園、今年も世界遺産五箇山がやってきた。


越中五箇山の合掌造り民家が3棟移設公開されていることに因んで、ふるさと五箇山の伝統芸能「こきりこ」をはじめ、
南砺市の文化や物産も含めての、「世界遺産五箇山がやってくる」イベントである。


ひさびさ快晴の15日、合掌造りの見える、信州からの旧佐々木家(国重文)前庭での「こきりこ」公開であった。(16日も)


この日は多摩区区民祭りの会場でもあった民家園で、例年よりも多くの観客が詰めかけたようだ。

先着60名は佐々木家の座敷から特等席で観覧できる。
c0156404_20344192.jpg


囃子方の司会ではじまり、先ずは「こきりこ」の模範演舞。「越中五箇山こきりこ保存会」の皆さん。
画面の向こうにふるさとの踊りを懐かしんでいるかの合掌造り旧江向家(国重文)。

c0156404_20345724.jpg

c0156404_20352154.jpg

c0156404_20354210.jpg


続いて、選ばれた小学生たちとの輪踊り。
c0156404_20361726.jpg


最後は「ささら」を習って、観客の皆さんも入っての大団円。
c0156404_2036512.jpg



一方、江向家のお隣の旧山田家では、五箇山和紙干支人形の絵付け教室や写真展も。
c0156404_20555650.jpg



おまけ。青空のススキと旧山下家の合掌大屋根。
c0156404_2165594.jpg

Leica M(Typ262), NOKTON Classic 35mm/1.4(SC), Tele-Elmarit 90mm/2.8
by kurakame | 2016-10-16 07:23 | M(Typ262) | Comments(4)