ふと、目にとまった、記憶が新鮮ないくつかのシーンを、夏の終わりの自分史のメモとして。 旧い写真ゆえ、カビ、キズ、退色等々はご容赦のほどを。 彗星、ほうき星(Comet)は宇宙を浮遊している塵や氷の塊が、たまたま太陽や地球に近付いてくる、太陽系の流れ者である。 尾をひいて星空に光る彗星の写真を見ると、あたかも流れ星のように空を走っているようにもみえるが、彗星は、あの格好で星座の中に留まって見えている。あの尻尾は太陽に近付くと放射圧と太陽風によって彗星本体から希薄なガスが発生して出来るもの。 一部の周期彗星を除いて、多くの彗星たちは気まぐれに、なんらかの天体重力の影響を受けて太陽や地球に近付いてくるが、明るくなって普通に肉眼で見えるほどになる大彗星は10年に1個か2個程度である。 さて、1997年春、ひさしぶりの肉眼彗星、ヘール・ボップ彗星(Comet Hale Bopp)が見られたのを機に、あちらこちらと写真になりそうな場所を彷徨ったが、西伊豆まで行って嵐になったり、千鳥が渕の桜のあいだを狙って見たが、空が明るすぎてNGだったりと。(明るく見えていたのは2週間ぐらい) 八ヶ岳に沈むヘール・ボップ彗星 結果、無難な清里高原でのショットがこれ。いまどきのデジタルならば、この程度のイメージは簡単にとれるのだが、なにしろフィルム時代、露出をいろいろと変えて撮ってとあは現像待ちという頃のことであった。 (画面左の小さな星の集団は「すばる」プレイアデス星団) Rollei 35S, Sonnar 2.8/40, Provia400, f 2.8, 30s. お台場、レインボーブリッジとヘール・ボップ彗星 星空を撮るのは空の暗い場所が常識であるが、なにしろ遠来の彗星、かなり明るくなってくれたので、ここは一つ都会の中でなんとかならないかとチャレンジしてみた。 画面中央のかすかな光がヘール・ボップ彗星。これ以上露出をかけると明るい空に埋もれてしまう。 Rollei 35S, Sonnar 2.8/40, Provia400, f2.8 5s.
by kurakame
| 2011-10-16 08:33
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