ここ、武州柿生の琴平神社本殿は周辺開発から辛うじて残された里山の高台に樹木に囲まれて鎮座しる。 平成19年放火とみられる火災によって全焼、昨23年6月に再建された金ぴかの新しい社殿を訪ねてみた。 拝殿後方の本殿は土蔵造りであっために、ご神体、ご神宝は無事であったという。 D700, PC-NIKKOR 28mm/3.5 この地には記録によると18世紀の初め頃までに伊勢神明社が存在しており、 19世紀の初めに四国金毘羅宮の祭神を勧請して「神明社・琴平社」とした。 昭和55年、琴平神社と改称、祭神は伊勢神宮の天照大神と金毘羅宮の大物主命の二柱である。 残された里山は道路の拡幅や住宅地の開発などですこしずつ削られて、旧い石造りの鳥居から急な直線階段が本殿に繋がっている。 45度以上の急勾配である。 被災前は社殿は樹木に覆われていた記憶があるが、社殿再建と同時に周辺はきれいに整備されてしまっていた。 手前右側は既存のままの風格ある手水舎。 二対の狛犬。手前は「天保九年十月」と刻まれている。 この地方の狛犬は仔連れのものが多く見られるのだが、こちらも雌が子供を連れている。 手水舎の手洗いは山伏が支えている面白いデザインである。「がまんさん」と呼ばれているらしい。 それぞれのイメージは画面クリックで1200pxls×800pixlsに拡大します。 次回は武州柿生・琴平神社儀式殿・参集殿の予定。
by kurakame
| 2012-03-05 08:43
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