醍醐の花見 - 三宝院、土牛桜

醍醐の花見、もうひとつのお目当ては三宝院山門内の老しだれ桜、土牛桜である。

土牛とは、日本画の巨匠奥村土牛(おくむら とぎゅう)。
代表作のひとつとされる傑作「醍醐」は、ここ、三宝院の土塀の前の満開の桜の大樹を描いたもので、
制作年は昭和47年、すでに老木の風情であった。

現在の老木が、それであるかどうかは知らないが、山門前に何株も植えられているしだれ桜を、
土塀の前でそれらしくも撮ってみたが、モノマネにも達しなかったのは言うまでも無い。

せめて、老樹の面影のいくらかでもをと。

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Leica M5, Summicron(L) 50mm/2, NOKTON classic 35mm/1.4(SC), RVP50


三宝院は広大な寺域や多くの伽藍を有する醍醐寺の本坊的な建物で、
国宝の唐門や表書院を始め重要文化財も数多いが、
なかでも秀吉が「醍醐の花見」の際に基本設計をしたという庭園は国の特別史跡・特別名勝となっている。








山門から大玄関にいたる広場の左側一帯に、件の老樹を中心として、
十数株もあろうか、若いしだれ桜が老樹に負けじと妍を競って咲き誇っていた。

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by kurakame | 2012-04-11 15:57 | M5
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