バルナックライカで京橋から銀座 - チョートクさん写真展dp PRAHA





秋雨前線のちょっと一休みの週末、フィルムが入ったままであったⅢaを持ち出して銀座方面へ向かう。


まずは、気になっていたチョートクさん(写真家 田中長徳氏)の新作展 dp PRAHA の最終日に京橋のギャラリーに飛び込む。


ライカでの街歩きノーファインダーでニューヨークやプラハ、ウイーン、そして東京のイメージも強いチョートクさん(勝手にこう呼ばせていただいている)。

今回は今年の冬の、長年住み慣れたPRAHAの街を新しいデジタルカメラでの撮り下ろしであるという。


ほとんどのショットが、めずらしくも(?)端正なカラーの風景。

バルナックライカで京橋から銀座 - チョートクさん写真展dp PRAHA_c0156404_942538.jpg

Leica Ⅲa, Summicron 50mm/2.0, ILFORD XP2 Super, YA2 Filter.



会場は、珍しく空いていた。先客はデジイチを首から下げた若い人と、テーブルにM6を置いて座っている紳士のみ。

ゆっくり作品拝見していると、ギャラリ-のお姉さん(店長らしい)が、10分ほどしたら先生がお見えになりますよ、と。


折角だから待つことにした。多くの著作や、ブログ、トークショーで良く知っているつもりのチョートクさんではあるが、
もちろん、ボクはただの熱心な読者の一人にすぎない。


ピッタリの時刻にセンセイは現れた。と、M6の紳士が立ちあがって挨拶、どうやら知人であったらしい、。

お二人が和やかに話し合いながら作品を見て回られる会話を耳にしながら、時間をかせぐ。


10分ほどで、テーブルでのお話も一区切りらしく、紳士がちょっと席をずらしたスキにセンセイにご挨拶。

他にご用もなさそうなので、年齢のことなどから雑談。
センセイは近頃やたらに自分のことを爺いといっているので、ボクのほうがはるかに年寄ですと名乗る。


あとは、カメラ談義、写真話とつながっていく。「ところで、あなたの今日のカメラは?」とセンセイ。

バッグからⅢaを取り出して、同い年のⅢaで、1936年ですと。

ズミクロンのフードを褒められたりしながら、おおよそ10分。件の紳士も席に戻ったところで、

紳士のM6(これは貴重なLHSAのブラックペイント)とボクのⅢa、それにセンセイのワインレッドのペトリを並べて i PHONEで撮影されたり。


何時のまにか、来客も増えていて、この辺りでお礼を言ってお開き。

思いがけないハップニングではあったが、オタク談義は大先生も一人のアマチュアも何の隔たりも無くしてくれる。
by kurakame | 2016-09-28 07:31 | Ⅲa
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